@article{oai:waseda.repo.nii.ac.jp:00025931, author = {Koide, Mikako and 小出, 美河子}, journal = {早稲田大学日本語研究教育センター紀要}, month = {Mar}, note = {たとえば, 親が高校生の子供をしかって「小学生じゃないんだから!」というような言い方をするとき, それは単に高校生の子供に向かって「おまえは小学生ではない」という事実を告げているのではなく, 前提として「おまえは小学生のようだ」という比喩が背後に存在する.本稿では, このような表現を「比喩的構造にもとづく否定形式の表現」と名付け, 比喩の特性, 及び談話において果たす役割を概観する.この表現は文学作品にあまり出現しないため, 談話資料として落語の速記本を用いた.「比喩的構造にもとづく否定形式の表現」は, おおむね次のような特徴をもつ.1この表現は, ある事象がどのような状態にあるかを指摘したうえで, その状態を否定的にとらえ, 違和感を表明するという話し手の意志表示である.2この表現には, たとえるものとたとえられるものの間に何らかの「対照関係」と「距離感」の存在するものが多く, その特性が話し手の意志表示を効果的に伝達している.3この表現は, それより以前の相手の発話に含まれる表現に誘発されて出てくることがあり, 比喩が談話の流れの中で形成されていることを示している.}, pages = {21--46}, title = {比喩的構造にもとづく否定形式の表現}, volume = {9}, year = {1997} }